森林浴体験のあとは場所を移して「森林浴フォーラム」が開催されました。
3名の方のお話を聞きました。
まずは、東京農大の田中恵准教授の「微生物」についてです。
森には、「植物」「動物」「微生物」が共生しています。
ひとくちに微生物と言っても、菌類と細菌に分けられます。
ここで言うのは菌類、そのなかでも「菌根菌」についてお話をされました。
菌根菌とは植物の根にくっついて共生する菌類だそうです。
きのこはほとんどが菌根菌だそうです。
マツタケなんかもそうなんですね!
土の中で菌糸ネットワークを作って植物の成長に役立っているそうです。
この分野は、まだまだ未開な部分が多くて研究者も少ないそうです。
素朴な疑問、「毒キノコになぜ毒があるか?」
なども良くわかっていないそうです・・・
先生の同僚も以前は3人居たそうですが、いまは一人になってしまいました。
面白そうな分野なんですけどねっ!!
続きまして、日本医科大学の李先生です。
森林医学研究会の代表世話人をされています。
森林浴を病気のリハビリに取り入れ免疫力を向上させる研究をされています。
そもそも「森林浴」という言葉は日本発なんですね!1982年(昭和57年)から林野庁の発信で始まりました。
先生の研究はカンタンに言うと「お疲れサラリーマン」が森林浴でどれだけ元気になるかって研究です。
具体的には長野の赤沢自然休養村などで2泊3日程度の日程で合宿を行います。
その間、森を歩いてもらい規則正しい生活を送ってもらいます。
採血行いNK細胞の増減を調べます。
(NK細胞 ナチュラルキラー細胞:がん細胞やウイルス感染細胞などを見つけ攻撃するリンパ球のこと)
すると・・・・
なんと!
NK細胞が50%以上も増加したことが確認された、のです。
こういった調査は現在も継続的に実施されており、森林浴そのものを森林セラピーとして免疫機能の向上に役立てようとしています。
感覚 ⇒ 科学へと進化し、森林医学(Forest Medicine)と呼ばれるようになって来ています。
最後に登場したのは、アロマのエキスパートであるオークヴィレッジの稲本正さんです。
日本の森林は本当に豊かです。
フィンランドやスウェーデンなども森の国というイメージがありますけど、ほとんどの樹木が針葉樹なんですけど、日本は北はツンドラ気候から南は亜熱帯気候まで長が~い国土ですから樹木も豊富です。
ヤナギ、マツ、ナラ、クリ、トチ、ブナ、カシ、などなど。
そんな日本の森から生まれたアロマは素晴らしいオイルです。
例えば、クロモジという高級爪楊枝になる樹木から取れるアロマオイルは、アマゾンのローズウッドから取れるオイルと成分的にかなり似ているそうです。
と言うことは、あの有名な「シャネルNO.5」もアマゾンのローズウッドを使っているそうですから、日本のクロモジも女性を魅了し男性を誘う香りなわけです。
時間の都合もあってもっとお聞きしたかったのですが・・・
続きは11月16日のアロマラヴァーレの特別講演会でお聞きします。
東京での開催です!
そんなわけで内容の濃い知らないことだらけの、あっという間の2時間半でした!!
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